んばば!


































「よしっ・・・ここでヒドラの皮を・・・・」


「ミス・。君は何を作るつもりかね?」


「あり〜?」


































「初めての生徒」

































ヒドラの皮を手にしたまま、は頭だけ振り返った。

そこには、腕を組み、意地の悪い笑みを浮かべながらを見下ろしているスネイプが・・・





おそらく調合を間違えたのだろう・・・・



重々かった空気に威圧感が混じる・・・・



ハリー・ロン・ハーマイオニーをはじめグリフィンドール生はに同情し、スネイプから見えないようにスネイプを

睨みつけた。ネビルは教室内の異常な空気に気絶寸前だ。

一方のスリザリン生はニヤニヤとを指差している・・・・




(減点)



落胆と嬉々の感情が教室内を埋め尽くす
























ところがーはにっこりと笑顔で返した。

「課題の保湿薬は完成してますよ〜そこに置いてありまっす」


と小瓶を手に取りスネイプに渡した。

スネイプはその小瓶を角度を変えながら凝視し、再びに鋭い視線をむけた。





(なら、今君の作っているものなんだね?)

そう問いただして減点してやるつもりだった・・・・・・が、その言葉が出る前にが開口した。






「そんでもって、今私が作っているのは保湿薬をちょこっとアレンジした修復剤!ぶっちゃけMY実験v」

と満面の笑みでスネイプにVサインをかます。


これには教室内の生徒全員が驚いた。授業ではなくても

あのスネイプに盛大なVサインをかます!

たとえこれがスネイプが贔屓しているスリザリンの生徒でもやらない・・・いや、やれないだろう・・・。

実際、スネイプ自身もVサインが返ってくるとは思いもせず。一瞬うろたえたが



「誰が好きに実験していいと言った。ミス・、夕食後我輩の研究室に来なさい」



とスリザリン生の方へ踵を返していった。









(今、が作っていた薬は・・・・!)

































































「う〜呼び出しくらってしまったあぁ〜」



はヘナヘナ〜とテーブルの上につっ伏した。

これから吹き荒れるだろう、説教の嵐を想像すると食事が喉を通らない。







"拙者、流浪の旅に出るでござるよ・・・"




ーと、現実逃避しているにハーマイオニーが


「自業自得よ」


さらっと言う。


「おいおい、課題は終わってたんだぜ?なにも後で呼び出すことはないだろう。減点・・いやだけどさ;減点すればいいわけだし」


ロンがマッシュポテトをほおばりながら言った。ハリーもうんうんと頷いている。

ハーマイオニーは溜息をついて


「まあ、確かに・・減点がなかったのは不思議よね。それに「授業が終わってから残す」っていうのが普通でしょうし。

でもね、課題以外のことをやってたらそりゃあ、咎められるわよ。特にあのスネイプよ?

だってスネイプがどんな人か十分解っているでしょう?」


とまだつっ伏してるの頭をポンポンと軽く叩く。



「む〜だってだって〜」はぷうっと頬を膨らませた。


「だって何?」


「・・・なんでもなーい・・・そろそろ行ってくるね・・・・」


ヨロヨロ席を立つ


「無事を祈るよ(わ)」と三人が言った。





































































「う〜ん・・・このまま帰ったらやっぱり減点かなあ・・・・」



はスネイプの研究室の前でポツリと呟いた。

薄暗い地下の奥ースリザリン寮入り口のまた奥にスネイプの研究室があるのだが・・・・


「ぴ〜っ何か出そうで怖いっす〜;」


スネイプの研究室付近はさらに暗く、黒い木の板に黒鉄の装飾が施されている重たそうな扉・・・壁には蝋燭の灯がユラユラと揺れていて・・・・






「ん〜。顔も出さずにトンズラは・・・少なくとも100点は減点だろうな・・・」

は扉の前で考え始めた。どうすれば早く、そしてあまり説教をくらわずに帰れるか・・・・・・



「先生に有無を言わさず、[ごめんなさい]50連発でとっと逃げる・・・・早口苦手なんだよなぁ・・」

「爺ちゃんがくれた煙幕玉を投げ入れて、先生が咽ている間に逃亡・・・だめだ、明日が怖い」

「説教中に逆ギレして、反対に先生を説教・・・いかん!先生泣かしちゃう・・」(えぇ!?)

「いやいや、いきなりアッパーをかまして気絶したところに忘却術を・・・って殴るのはまずいよねぇ・・・」

「笑い粉撒いて、先生が笑い転げている隙に逃亡・・うわっそんな姿死んでもみたくねぇっ」



「・・・・っふ」



「ん?・・っはあああああぁぁぁ!!」
































出たああああああぁぁぁぁぁっっ!!!
































が後ろを振り返ると・・そこにはこの扉の向こうの部屋の主・・・スネイプが立っていた。

っが、授業でみせる不機嫌そうな表情とは少し違う・・・優しそうな空気が少し流れていた。が。

いきなりスネイプが真後ろにいて、気が動転しているはもちろんそんな空気を感じることができなかった。











「・・・・で?その次は花火爆弾でも仕掛けるかね?」


意地の悪い笑みを浮かべるスネイプにはビクッと肩を揺らした。


「どっどこから聞いてたのですか・・・」

(やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやーばーいー!減点じゃ済まされないかも!)



「顔も出さずにトンズラとは・・・ほおう?」にやりと笑うスネイプ。






最初からやんけー!!!






顔面真っ青で固まるにスネイプは


「入れ」


と冷たく促した。






徹夜で説教決定ですか〜!?






おそるおそる研究室に入るをチラッと見ながらスネイプは


「我輩は貴様なんぞに、早口で捲くしたてられたり説教を受けたり・・アッパーなど喰らわん」


っと言い放った。












はっ墓まで直行便!?






真っ青から真っ白に・・・かたかた震えるをみてスネイプはふっと優しく笑った。

もちろんはスネイプがそんな風に笑ったなんて知る由もなく。



















はいはいは〜い。読みきりが何続編ってんねん!ぼけぇっ!!

ってなかんじで2話構成になってしまいました。(生き埋めろ)

どうなるのかねーちゃん。