あーる晴れたー昼下がりぃ〜 市場へ続く道ぃ〜
荷馬車がーゴートゴート 教授を乗せていくぅ
「・・・おい」
かわいそうな教授ぅ〜 売られていくよぉぅ〜
「・・・やめろ」
かわいそうな瞳で 見ているよぉ〜
「煩わしい」
ドナドナド〜ナドぉ〜ナ〜 教授を乗せてぇ〜
「」
ドナドナド〜ナドぉぅ〜ナぁ〜 荷馬車が揺れるぅ〜
+ドナドナ+
冷たい地下牢の魔法薬学教授の研究室。
大きなデスクでレポート採点をしている研究室の主を尻目に、はソファに深く身を沈めながら
のんびりと、そして悲壮感たっぷり溢れるドナドナを歌い上げた。
羽ペンの動きがぴくりと止まり、顔を上げたスネイプの顔にはくっきりと不機嫌な感情が浮かび上がっている。
「なぜ我輩がドナドナの主人公にならねばならんのだ。馬鹿馬鹿しい」
「・・・荷馬車の上で縮こまり足を抱えている教授・・かわいそうな瞳の教授・・
売られていく教授・・・・・・・・・・いいかもー・・・」
まるで明後日の方向を見るように呟くに、深い溜息をつけば輝かんばかりな笑顔を称えて
勢いよく立ち上がりスネイプへと飛び抱きついてきた。
一瞬驚きに目を見開くスネイプだが、恋人の可愛らしい仕草に目を細めてそっと頭を撫ぜつけてやる。
「?もう少しで終わるから待っていなさい」
「うん!へへー・・教授が売られていくなら私が絶対買い取るもんねー」
「・・・・ほう」
羽ペンを持つスネイプの手がぴくりと止まり、その表情には意地の悪い笑みが浮かびあがる。
カタンと羽ペンが置かれその両腕にを抱きしめれば、小さな腕がめいいっぱいに抱きつき返してくる。
「我輩を買い取ってどうするのかね?」
そう楽しげに耳元で囁いてやれば、「んー」と真剣に考える。
その表情がなんともかわいらしい。
「そうだなぁ・・・・うん!セブルスとずーっといるの!!」
キラキラと見上げてくる笑顔に触れるだけのキスを落として、そっと少女を抱き上げた。
不思議そうに見つめてくるの顔を覗き込み、仕留めの言葉を一吐き。
「その言葉忘れるなよ?」
どうやら採点されたレポートが生徒達に返されるのは、もうすこし先のようだ。
ドナドナド〜ナドぉ〜ナ〜 教授を乗せてぇ〜
「・・もうやめなさい;」
「はーい」
思いつきも甚だしいっつー;
思いつきでドナドナを教授置き換えてみたり;
荷馬車の上、足を抱えて悲しそうな教授を想像していたらかなりそそられました(妄想こいてろと)