夏野ちゃんルシウス夢











魔法族のなかでも高貴な身分であるこの私が

マグルに心を奪われたなど・・・・あっていいのだろうか?











あってはならない、絶対に。

なぜならば私は常に奪う側なのだから。

そんなことが許されるわけがない。



































「DOLL」





























「きゃっ」







バサッバサバサバサバサッ









「・・・・あーもー・・・・」



は廊下に散らばった羊皮紙を呆然と見つめながら溜息をついた。





「本日何回目かね?ミス・





の隣で盛大な溜息をついたスネイプが呆れた顔をしている。





「んーと・・・6回くらいオトシテマス・・・・」





「あはー」と空笑いするにスネイプは再び溜息をつき額に手を置いた。

必死に羊皮紙を集めるをチラッと見て、スネイプは杖を取り出し羊皮紙を集める。

「おー」と感心しているに羊皮紙の束を半分にして渡す。もう半分はスネイプが持っていて。





「これくらいの魔法なら君も使えるだろうが・・・・」





眉間に皺を寄せ、を睨みつけるがは「えへへ」と笑うだけ。

はホグワーツのマグル学の教師でもちろんマグル。

簡単な魔法なら使えるが、あまり魔法を使いたがらない。

ちょうど職員室に向かう廊下でばったりスネイプに会い、二人並んで歩いた。

スネイプはなぜが魔法を使わないのか少し気になった。

聞いてみたがはにっこりと微笑むだけ。

これ以上は聞いても無駄だだと判断したスネイプは聞くことを諦めた。





職員室に入ると消灯時間が近いせいだろうか、他の教師は誰もいなかった。

ただ、見知らぬ男が客用のソファに腰を下ろし何か書物を読んでいる。

(誰ですかね?)そうスネイプに聞くよりも早く、スネイプはその男に向かって口を開いた。





「ミスターマルフォィではないですか!貴方がホグワーツにみえるなんて珍しいですな」





少し嬉しそうに話すスネイプを見上げてはその男を見た。





(スネイプ教授のお知り合いかしら?)





男はソファから立ち上がり、二人の所へ歩み寄ってきた。

シルバーの長く真っ直ぐな髪。冷たいような・・でも綺麗なアイスブルーの瞳。

そしてその男から滲み出てくる高貴な気配。きっと立派な魔法族の方なんだろうな?

とぼんやり考えていたの頭にスネイプが口にした名前がよぎった。







「マルフォィさん?ひょっとしてドラコ君の・・・」





「ああ、ドラコ君の父君だ。」





スネイプはその男と握手しながらサクヤに言った。

男はスネイプに「変わりはないか」といくつか言葉を交わし、を見た。



いや・・・見下ろしたといった方が適切だろう。

スネイプを見る目とを見る目が一瞬にしてかわったからだ。なにか敵意のある視線。



サクヤは一瞬たじろき、視線を床に移した。





「初めまして。私はルシウス・マルフォィ・・スネイプ教授がおっしゃたとうりドラコの父です。」



そう、の手をとり手の甲に口付けをした。だが顔をあげる時、ルシウスは上目遣いで

なにか企んでいるような笑みをしたのをは見逃さなかった。

(怖い!)そう思いつつも、自分も名前を名乗ろうとする・・・が





「君は・・・・だね?マグル学の教授・・・・息子から聞いている・・

東洋人のかわいい女性が教授だとな」





いまだ何か企んでいるような笑みでルシウスが口を挟む。

は自分の名前を言われ一瞬驚いたが、先ほどからのルシウスの視線がとても居心地悪く

ルシウスに視線を合わせられない。スネイプに助けを求めるように彼を見上げると、

スネイプは一瞬眉間に皺をよせサクヤを見て、やがて目で小さく頷いた。







「マルフォィさん何か用でも?」





そう穏やかに話すスネイプにルシウスは首を横に振った。





「用はもう済んだ。どうしても君に一目会いたくてね。

それでは私はもう行くとしよう・・・・」







そうスネイプに握手し、またサクヤに冷たい視線を浴びせルシウスは職員室から出て行った。



















































「奴には気をつけろ。ミス・







静かな空気を破るスネイプ。

ルシウスが出て行って30分くらいたっただろうか。採点をつけていた羊皮紙のレポートから

顔を上げを見つめる。羽根ペンを持つの手が止まった。

不安そうな顔でスネイプを見る。





「奴・・・いやマルフォィはマグルに対して敵意を持っておる。

まさかこのホグワーツで問題を起こすとは思わんが・・・

あまり彼には近付かんほうが得策だろう・・・」





そういうとスネイプは再び羊皮紙の束に視線を落とした。

はしばらく固まっていたがやがて自分も羽ペンを持つ手を動かした。









それからしばらくして、は自室へ戻ろうと職員室からでた。

スネイプはまだ少し残っているからと職員室に残って−





自室に戻る頃にははルシウスのことを忘れていた。

あれからスネイプとたわいのない会話をいくつか交わしたおかげで

すがすがしい気分だった。





そう・・・この角を曲がるまでは・・・











「あ・・・」





は思わず声をあげた。もう少しで自室に着くという角を曲がると

先ほど職員室で会ったルシウスが廊下の壁に寄りかかり、腕を組んで立っていた。

ゆっくりとの前に立ち、冷たい視線で見下ろしてくる。





「あの・・・なっ何か?」



上ずった声が廊下に響く。

[奴には気をつけろ]スネイプの言葉が脳裏をよぎる。

無言で見下ろしてくるルシウスに恐怖を覚え、は後ずさりするが

がしっと腕を掴まれてしまった。



「っつうっ・・」



突然、そして力強く腕を掴まれたのでは思わず顔を歪ませる。

そして顎をつかまれ上を向かされた瞬間、は目を見開いた。

目の前にルシウスの顔が迫り、噛み付くように彼の口唇がの口唇を塞ぐ。

ルシウスのシルバーの長い髪がの頬を掠める。

その髪が月に照らし出され光を放つ。









「!!!!??」



は肩をビクッと強張らせた。ルシウスの舌がの口内に侵入してくる。

の舌に絡み付いてくる熱い舌・・・

意識が遠のきそうになるのを必死にこらえ・・・







「っつ・・・」





ルシウスは顔を歪ませの口唇から離れた。

口元から赤い血が流れる。





「貴様・・・・・」



ルシウスはなんともいえない威圧感と怒りが混じったような顔で

を睨みつけた。も肩で息をしながらルシウスを睨む。





「いきなり・・・何するんですか・・・」



「何をされたのか・・分からないのか・・?」



嘲るように鼻で笑うルシウス。

はカーッと頭に血が上るのを感じた。



「初対面の人間に無言でキスするなんて、常識ではありえません!」



キッとルシウスを睨みつけるがルシウスはまた嘲るような笑みを浮かべて

の腕を掴み捻り上げた。



「っつ・・いった・・い」



顔を歪めるの顎を掴み顔を近づける。鼻と鼻がわずかに触れる位置で

ルシウスは囁いた





「初対面ではない・・・お前はそう・・・気づかなかった

いつもお前を見ていた・・・私はお前のことをだいぶ前から知っている。

お前がここの出でグリフィンドール寮だったことも、卒業してダイアオゴンの書店に勤めていたこともな。

そして・・・・あのスネイプに惚れていることも・・・・」



ニヤッと笑うルシウスには凍りついた。





「貴方・・一体・・」



ルシウスはクククッと笑い、を抱き寄せた。



「お前がここに入学した時私は最終学年だったのだよ。

まさかあの頃は自分がマグルに惚れるとはな・・・

いつもお前を見ていたのに、気づきもしなかった・・」





そう耳元に囁き息を吹きかける。

ピクッと反応するが嬉しくてそのまま耳たぶを口唇で噛んでやる。

カタカタ震えるを満足げに見下ろし、ふたたびの口唇を塞ぐ。

先ほどの抵抗は感じられず、そのまま舌を進入させた。

舌と舌が絡まることによりはルシウスから離れようと彼の胸を必死に遠のけようとするが

男と女の力の差は歴然として見え、ルシウスに手を固定されてしまう。







(いやだ・・・・怖い・・・・・)

恐怖に顔を引き攣らせているの顔を覗きこみルシウスは笑った。



「私が怖いか??だが、私はもう我慢できん・・・

必ずお前を奪ってやる・・・スネイプに渡すものか・・・覚悟するがいい」







そして再び口付けた。





だけど今度のはとても優しいもので・・・

恐怖で強張らせていた体はいつの間にかルシウスの接吻くを受け止めていた。















それから頻繁にホグワーツへ訪れるルシウスにが堕ちるのもそう遠くない・・・














1200番ゲット!夏野様へのルシウスドリーム!

ってさあ!意地の悪い殿下いうことで勢い書いた結果、こうなってしまいましたよ!夏野様!!

やばいです・・・自分いっぱいいっぱい!

こんなんなってすいません!





このドリームは夏野様のみお持ち帰り可能です。