ビル夢









「いつまでも」



























































[愛するへ−





やあ、元気にしているかい?俺はなんとか(笑)

君と最後に会ったのは5ヶ月前だったね。君がエジプトに来てくれてー

あの時、君に贈った首飾りは・・君はしてくれているのかな・・

とても君に逢いたいよ・・・・



そうそうこの前銀行で・・・・]













ロンドンのダイアゴン横丁−の一角にある仕立て屋。



店のカウンターでは恋人からの手紙を読んでいた。

その手紙は一ケ月前に届いたもので、彼とはもう半年以上会ってないことになる。



手紙の送り主である、ビル・ウイズリーはエジプトのグリンゴッツ銀行に勤めていて、

はロンドンのダイアゴン横丁で働いていて・・・



つまりは遠距離恋愛・・・













「私も貴方に会いたいわ・・・・ビル・・・」



は手紙をたたみ、ポケットにしまった。

彼女の胸元には手紙に書かれていた首飾りがキラキラと光っている。

首飾りをそっと手に取り、まるで彼を包むかのように優しく抱きしめた。











「淋しくてどうにかなりそうよ?ビル・・・」













それを見かねた女主人が気分転換にとに買い物を頼んだ。

羊皮紙のメモを受け取り、店から出ると賑やかな笑い声と活気がを飲み込む。

は淋しそうに微笑みながら目を細め、歩き出した・・・

そんな姿を女主人はなぜかにっこりと見送って・・・・・








































お互い忙しいのは十分わかっているの。

会いに来てなんて我侭言ったら彼を困らすだけ・・・・わかっているわ。

会えなくても私を想っていていくれていることも・・彼からの手紙はいつも

安らぎを与えてくれるから・・・・













でも・・・ダメ・・・我侭言ってしまう・・・・











「会いたいよ・・」































































が買い物を済ませ、店に戻ると客が来ていた。

はその姿に買い出してきたものをドサッと落としてしまった。

その客はに微笑みかけている。長身の体に、長く伸ばしてポニーテールした真っ赤な髪・・・

耳にドラゴン牙のイヤリングをして・・・・







「ビ・・・ル・・」







どうしてビルがここに?嬉しいはずなのだが驚きの感情の方が大きくうまく声が出せない。



「どうんしたんだ?。ようやく会えたのにキスもなしかい?」



いたずらっ子のような笑みでビルはの顔を覗きこんだ。

その瞬間、涙が溢れてきてビルの胸に飛び込む。ビルは柔らかく微笑みを優しく包んだ。

それを見ていた女主人はやれやれと笑い、「散歩に行ってくるわ」と店を出て行った。

表札を「CLOOSE」にして。







しばらく抱き合う2人・・・







「会いたかったよ・・・・・」

「・・・私も・・・ビル・・・」



首飾りしていてくれたんだなとビルは心の中で微笑んで・・





夢じゃない・・・この感触・・・現実なんだ・・よね・・・













・・・今日は話があって来たんだ」



そう告げるビルの顔を「なあに?」不思議そうに見上げる。

その仕草にビルは微笑んで



「いつもいつも・・・君のことを想っているんだ・・でも・・・もう限界なんだ・・・」



そういうビルにの顔が曇った・・・まさか・・・

そんなの表情を読み取り、「違うよ」苦笑する。







「耐えられないんだ。に会えないことに・・・・我侭だな・俺・・・」



そう自嘲笑いを浮かべるビルに「そんなことない!」と首を振る。



「私もよ?ビル。いつもあなたのことを想っているわ。私も・・・耐えられないよ・・・」







は顔を赤く染めながらビルの胸元にぐりぐりと頭を摺り寄せる。

その仕草にビルは安堵の笑みを浮かべた。





「それなら・・」

「え?」








を抱きしめ彼女に耳元にこう囁く、



「一緒に暮らそう」





カーッとさらに赤くなり「でもでも」と子供のような声を上げる。でもそのあとにの言葉はビルの声に遮られてしまった。





「ここのお上さんの妹さんエジプトでも店を開いているんだ。なんでもにその店を手伝ってほしいそうだよ」





は目を見開いた。ビルはクスッと笑って再び耳元で囁く。







「俺の所に来てくれないか?





「・・・ビル・・嬉しい・・」





































そして2人はゆっくりと見つめ合い・・・再会とこれからの未来に深く長い口付けを交わしたー











いつまでもあなたと・・・




























321キリ番ゲッター様!水槻 きさら様に捧ぐビル夢!!

撃沈!粉砕!壊滅!

えぇもう!ビル夢悩みました!!(泣)甘々ということで

設定とかねーほら彼はエジプト勤務ですからねっ。んできさらさんは

お裁縫が大変上手なので仕立て屋さん勤務にさせてもらいました。

甘くなんねえ、薄っぺらい内容で申し訳ございません!!



このドリームは水槻 きさら様のみお持ち帰りできます