さまへのキリリク
「「おはよう!我が愛しの姫君よ!!」」
は少し困った顔をして笑った。
「争奪戦?」
「!僕達と遊ぼうよ!!」
「おもしろいアイテムが手に入ったんだ!!」
「やあ!!!これからロンと一緒にクイデイッチの自主トレーニングに行くんだけどもどう?」
「箒に乗れるよ!!!」
「じゃないか、どうだ?裏庭で話さないか?」
「ねーー!あのねvこれからキルトやるの一緒にどう?」
「v僕のところでお茶しないかい?珍しいチョコレートがあるんだ」
「ミス・。我輩の研究室で薬草の仕分けをするのだがどうかね?」
・は日本から来た、魔法使い。
小柄で茶色がかった腰まである長い髪、くるんとした瞳・・・
その笑顔はホグワーツ全校生徒のみならず教師をもノックアウトした折り紙つき!
そんなは今、大いに困っていた。
図書室へ行こうと寮から出たのはいいが・・歩くたびにこの有様である。
フレッドとジョージからはじまり、ハリーとロン、ドラコ、ジニー・・
ルーピン先生にそしてスネイプ先生・・・・
皆、が心から慕っている友人そして教師であるが
「あう〜・・私これから図書室で勉強会なのです〜!!」
そう、これから図書室で勉強会なのだ。
歩くたびに声をかけられ、足を止め・・・そうこうしているうちに
約束の時間が過ぎてしまった。慌てて図書室へ向かうだが−
「「そんなことより!僕らと遊ぼうよ!!ね!」」
「うん!そうだよ!皆で遊ぼうよ!!」
「お菓子もあるよ!!」
双子とハリー・ロンはなかなか離してくれない。それどころかー
「まだ子供並みに遊んでいるのか?ウィーズリー?ポッターの名が聞いて呆れるな」
「なんだと!マルフォイ!」
「そうだよ!大体なんでお前がと親しいんだよ!っこの!その手離せよ!」
ドラコがの腕を掴んだまま、言い争いが始まった。
は困った顔をするが、彼らにはの声が届かない・・・
「ちょっと!いい加減に離してあげなさいよ!困っているでしょ!!」
「あう〜ジニー・・・助けてぇ・・・」
「っつ・・ごめんな・・」
「っじゃvvv一緒にお裁縫しようvv」
「!!??お前もか!」
ドラコが手を離してくれたと思ったら次はジニーが腕に抱きついてきた。
は泣きそうになってくる・・・
「お願いだ〜か〜ら〜・・図書室に行かないといけないのよう〜・・・・」
そう泣きモードに入るがの発言は聞こえていないのか、
今度は双子・ハリー・ロン・ドラコ・ジニーの言い争いだ。
腕はがっしりとジニーに押さえつけられている。
(も〜誰か助けてー!!)
「何をしている。騒々しい」
冷たい声が廊下に響いた。一瞬にして黙るハリー達。
おそるおそる振り返ると・・・・
出ました・・・陰険で御高名・・スネイプ教授・・・・・
は天の助けと言わんばかり笑顔を浮べスネイプに助けを求める。
「スネイプ先生!わたしこれから図書室に行かないと行けないのですが・・その・・つかまって・・・」
そうスネイプがジニーに腕が離すようにと・・言ってくれることを願う。
スネイプはハリー達に冷たい視線を浴びせ、ジニーを睨んだ。
ジニーは「ひっ」と小さい悲鳴をあげ、パッとの腕を離す。
「廊下の道を塞ぐな。グリフィンドールから15点減点、スリザリン3点減点だ」
フレッドとジョージが顔をしかめた
「「なんでスリザリンだけ少ないんだ!!」」
そう声を張り上げる2人にスネイプは猫撫で声で2人を睨んだ。
「ほう?よろしい。グリフィンドールからさらに5点減点だ。さあっさっさと行け!!」
そうスネイプがさらに睨みを聞かせるとハリー達は渋々とその場から去っていった。
「スネイプ先生!ありがとうございました!!」
は満面の笑みでスネイプにお辞儀した。
これで図書室へ行ける。そう思ってのだが・・・
「ミス・・・・わからないところがあれば我輩が教えよう」
そうスネイプはの肩に腕を回し、図書室とは正反対の廊下を歩き出す。
「いっいや!先生!!だっ大丈夫ですって!」
(ぇ〜ん!なんでこうなるのよ〜!!)
「何、遠慮はいらん」
「いや・・だからですね!」
「おや?セブルス、随分強引なんじゃない?」
「・・・・・・・・・・・出たな」
はもう一生図書室へ行けないと悟った。
お次に現われたのはたぶんホグワーツで一番何を考えているのかわからない人物
ルーピン先生だ。
ルーピンはにっこりと笑みを浮かべたままゆっくりとスネイプの前に立ちはだかる。
争奪戦・・第二ラウンド開始である。
「が嫌がっているじゃないか・・さっvこっちにおいでv」
「ふん・・貴様・・何か企んでいるな?」
「別にvと2人でお茶するだけだよ」
「はこれから勤勉に励むのだ。教師としてその姿勢を助長するのは当然の義務であろうが」
「でも君のやり方は強引だよ。それには僕と約束してたんだよ、ね?v」
「なっ本当なのか!ミス・」
慌てた表情でを覗き込むスネイプ。
はもう疲れきった表情で首を振った。
「いんや・・ルーピン先生とは約束してないです。はい」
「貴様!」
「も〜vったらv」
「とにかく!ミス・は貴様と茶をしている暇はないのだ!」
「ん〜でも君といる暇もないいんじゃない?」
「ふぇぇ・・」
「!?ミス・?!」
「ちょっ・・!!」
スネイプとルーピンはぎょっとしての顔を覗き込んだ。
はとうとう泣き出してしまったのだ。
「本当に・・・お願いだから・・図書室・・・・行かせてくださいよお・・・」
ポロポロと大粒の涙を流しながら懇願するにスネイプとルーピンは
やさしくの頭を撫でたり、涙を拭ってやる。
「あー!いたー!!!」
「ふえぇぇ・・ハーマイオニーぃぃ・・」
「まったく!約束時間はとっくに過ぎて・・どうしたの!!」
図書室の方からズンズンと怒り任せに歩いてきたハーマイオニー。
の泣いている姿をみて慌てて駆け寄った。
ハンカチを取り出し、優しく涙をふき取ってやる。泣きながら自分に抱きついてくる
の頭を撫でながら、ハーマイオニーはスネイプとルーピンを睨み上げる。
「先生たちが泣かしたの?」
その表情は怒りに満ち溢れ、スネイプとルーピンは思わず固まった。
「い・・いや・・そのハーマイオニー、僕達はただとお話しようと思って・・ね?セブルス」
「あ・・あぁ・・そうだ・・彼女の勉強をみようかと・・」
そう口を篭らせながら話す教師2人に、ハーマイオニーの肩眉がピクンと一瞬上がる。
「そう。それじゃこれで失礼します」
そうニッコリと微笑むとを支えながら図書室へと踵を返していった。
「うぅ・・ごめんなさい・・ハーマイオニー・・・その・・」
「のせいじゃないわ!」
「でも・・」
「いいのよ!それよりも、勉強会は寮に戻って部屋でやりましょう!ちょっと調べるものができたわ!」
そう、急ぎ足で本棚に向かうハーマイオニーの後を急いで追う。
「え・・調べもの?手伝うよ〜」
いくら行く手を妨害されたとはいえ、時間に遅れたのは事実。
少しでもハーマイオニーの負担を軽くしたい。
だが、ハーマイオニーは優しく微笑んで
「いいのよv。あなたは自分の勉強をやってて?すぐ終わらせるから
そうしたら寮に戻りましょう?」
「う・うん・・・」
それから一時間後、はハーマイオニーと一緒に寮へ戻り、
自室で楽しく充実した勉強会が行われた。
その翌日、の行く手を妨害した某生徒五人と
某教師2名に差出人不明のクッキーが届き、
計7名はそれから3日間、腹痛で苦しんだとか・・・・・・・・
「私のを泣かせたらただじゃおかないわよ?」
この争奪戦、勝者はハーマイオニー!
6000番ゲッターみなみ様へのハーマイオニー落ち逆ハー
なんですが・・・こう・・なに?・・・・・・ふ・・不発です・・
ハーマイオニー最後しか出てこないし!!
アップ、大変遅れてもうしわけありませんでした!!
しかも・・内容ウス・・・
このドーリムはみなみ様のみお持ちかえりできます。