悠樹様への教授夢
「躾」
「つーっ!?いっっってえぇー!!!!」
階段の踊り場では叫んだ。
あたりには彼女の本や羽ペンが散乱している。
−・−
日本から来た純血の魔法使いで、スラッとした長身に黒く長い髪、
その軽くベールがかったような髪から覗く可愛らしい顔・・・・・
「あんの、イカレっぱちゴースト!!今度会ったらただじゃおかねえ!!」
性格は・・・ちょっとぶっ飛び系・・・・・;
夕食が終わって図書室で調べものをしてきた所で、階段を上がってそこの角を曲がれば自寮のグリフィンドール寮・・・
というところでホグワーツの悪名問題児ゴースト−ビーブスが現われ、いきなりイスや花瓶などを投げつけてきたのである。
難なくかわしたもののバランスを崩し、階段から転げ落ちてしまった。
「っっつ!足折れてねーか!これ!!!」
「何をしている」
背後で冷たく低い声が響いた。
(う・・この声は・・)と振り向くと・・・・
出たよ・・・・ホグワーツきっての陰険教師・・・スネイプ教授・・・・・
カッカッカッとあたりに冷たい音を振りまきながら階段を下りてきて、へたり座っているを睨みつける。
「聞こえなかったか、何をしている」
は(みて察しろよ!ボケェッ!!)と心の中で悪態つきながら、今起こったことを話した。
スネイプは冷たい眼差しで聞いていたが、フンッと鼻で嘲け笑い
「貴様の注意力が散漫なだけだ」
そう言い放ち、の横にしゃがみこむ。
思いっきり睨みつけるを無視しての足首を掴んだ。
「いってーわあぁっボケェッッ!!!!???」
あまりの痛さに叫び、バシィッ!とスネイプの頭をはたいた・・・・
「はわあぁ!!」
「・・・・・・・・・(怒)」
「すすすっすすすすすすいません!」
「ふん・・・・・・・折れているな・・・・」
スネイプは杖を取り出し、散乱している本や羽ペンを集め、ふわふわと浮かせた。
その様子をポケーとみていると・・・・
「ぬうぉっ!」
は思わず声をあげた。なんとスネイプに抱き上げられたのである。
の叫び声にスネイプは眉を顰めた。
「貴様はもう少し女らしくできんのか・・・」
「余計なお世話だっつーの・・・!」
「おい・・・」
「なっなんでもないです!はい!!」
すぐそこは寮の入り口なのにスネイプに抱きかかえられたはその場からどんどん遠ざかっていった。
おそらく医務室へ連れて行かれるのだろうと思っていると、なんだか方向がちがう・・・・
むしろ・・なんか・・・地下へと向かっている気が・・・・・
「あんの・・・先生・・・・」
「何だ」
「医務室はそっちじゃないです」
「マダム・ポンフリーは今不在だ。大変不本意であるが我輩の部屋で治療してやる」
「げ・・マジかよ・・・・・」
「・・・・グリフィンドール5点減点(怒)」
「うぐ・・・・」
(職権乱用教師が!)と心の中で悪態をついているうちに(言ったらそれこそ何点減点されるか・・・)
スネイプの自室についた、ソファに寝かされ「動くな、おとなしくしていろ」とスネイプはおそらく薬を取りにいったのであろう、
隣の部屋に入って行った。ソファに寝たままあたりをくるりと見渡す。
「はじめて来たよ、陰険の部屋」
怪しいホルマリンやら薬ビンが所狭しに並び、如何わしい本が積み上げられているんだろうなと思いきや
スネイプの部屋はかなりすっきりとしていた。というかガランとしすぎ・・・・・
それでも隣の部屋からかちゃかちゃと音がするので、如何わしい物は全てその部屋に集結されているのだと
は確信した。しばらくしてスネイプがゴブレットを手に戻ってきた。
の上体を起こし、ゴブレットを目の前に突きつける。
「飲め」
「・・・・・・・・・・あんの・・・・」
「何だ」
「・・・・・緑色の煙・・・そして色が・・・・なんか・・赤・緑・青のマーブルなんすが・・・あ、紫もある・・・」
「かまわん、飲め」
「いやいや、かまわなくねぇって!」
「死にはせん。吐き気を起こす程度だ。・・・・・・・・おそらくな」
「それじゃあ、ダメじゃん!!」
「五月蝿い、さっさと飲まんかっ」
「先生、まず毒味」
「必要ない」
「あっ怯えてる・・・」
「ぐだぐだと・・・・貸せ!」
「うわ・・・・て!ちょっ!!おっさん!!」
スネイプはからゴブレットを奪うと、の顎を掴み上げた。
「おっさん」と言われ、額に青筋を浮き立たせる。
「貴様は本当に言葉を知らん奴だな。感謝しろ我輩自ら飲ませてやる」
「ヒー!はなへー!ほの!ひんへん!!!」(ヒー!離せー!この!陰険!!!)
ばたつくを簡単に押さえつけ、スネイプはゴブレットの中身をこぼすことなくの口に注ぎこんだ。
「うげー苦ぁ・・・・・・」
「ふん、良薬口に苦しだ。たわけがっ。30分で効果が現われるそれまでここにいろ」
そうを睨みつけると、ゴブレットを片付けにまた隣の部屋に入って行った。
あまりの苦さに胸をさする。それよりもむかっ腹がたってきた。
「ちょきしょう・・・あの黒ごきが・・・・!!完治したら覚えてろよ!まずは背後から・・・・」
「回し蹴りでも喰らわすのかね?」
「あたぼーよ!そして奴がへたった瞬間にアッパーを・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!ひぃっ!!」
バッと振り返ると、あぁ・・・いかにも不機嫌!ってなオーラを醸しだしているスネイプが!!
はアハハと顔を引き攣らせて笑うしかなかった。カツンとスネイプが歩み寄る。
「・・・貴様は我輩にそんなに減点されたいらしいな」
ゆっくりと笑い、の顔を覗きこむ・・・その笑い方が・・・とっても意地悪い・・何か企んでます・・・はい・・
は真っ青になりながらわたわたと口を開く
「そっそそそんなことないです!陰険教師に治療していただいて、恐ろしくて声も出ねえっす!!」
おそらくもう自身何を言っているのか解かってないのだろう・・・
スネイプはますます眉間に皺を寄せる。
「どうやら貴様には教師に対する躾がなってないようだな」
「・・・・・あう〜・・・ごっごめんさい〜!!!」
「いまさら、謝って済むとでも?」
「っつか許せや・・・・・・・・!!やばっまた・・・・」
慌てて口を押さえるがスネイプの耳に入っているわけで、おそるおそるスネイプを見上げると
なんかもう企みな笑みの表情を浮かべている・・・・
「どうやら・・減点では済まされんな・・・・」
「!!たっ退学!!?それだけは!!」
「フッ退学では貴様のその態度は更生できまい?」
「・・・?????」
何がなんだかわからないの頬を意味ありげに撫で、そっと耳元に囁いた
「今日から教師に対する態度を躾けてやろう・・・ミス・・・・・・・・そして我輩への躾けもな・・・・」
それからスネイプ教授の更生指導が始まった。
[スネイプへの躾け]
は何のことか首を傾げたが、それはの更生指導の成果が現われた頃、
どんな意味なのか思い知らされることになる。
そしてがその躾け指導をすすんで受けるのはもう少したってのこと。
3500ゲッター悠樹様に捧げる教授夢!
ギャグちっくにとのことでしたが・・なにやら後半・・・最後の最後が怪しい・・・(滅)
なんかやたらだらだらだらだらと長い気がしますが・・・・(汗)
ヒロイン怪我して教授が介抱、しかもかなり強引にとういうのを書きたかったので
悠樹様のドリームで書かせていただきました!!
もう!こんないっぱいいっぱいなドリームで申し訳ないです!!
このドリームは悠樹さまのみお持ち帰りできます。