嗚呼・・・愛し愛されたぃ。
蝙蝠と蛇は蝶に特別な感情を抱いておりましたとさ・・・。
蝙蝠と蛇と蝶。
ダンブルドアが魔法薬学に助手を付けると言い出し、
それがあまりに不本意だったスネイ プは助手に付くはずの人物をすぐに追い返そうとした。
・・・が、実際その人物に会うと言葉が出てこなかった。
「久しぶりね、セブルス・・・」
紹介された人物は昔、スネイプがまだ学生だった頃愛していた人で・・・
今もまだ、心のどこかで求めていた人で・・・
当時、自分の良き理解者だった同級生で・・・
「っ!?どうして・・・」
と呼ばれた女性はふわりと微笑んだ。
そんな再開をして早半年。
は生徒に、そしてスネイプにもなくてはならない存在となっていた。
「セブルス、お茶にしましょうか。」
一日のすべての授業が終わり奥の研究室へ薬壜を片付けると、
やれやれとばかりにソファに座ったスネイプにが気を使ったのか
お茶の用意をし始めた。
「・・・一つ聞きたいのだが・・・何故私の助手など希望した?」
「・・・・・あっ、・・・それは・・・」
が口を開こうとしたのと同時に がちゃっ・・・と音を起て
部屋の主の承諾も無しに部屋の中へと入ってきた。
「・・・おや・・・これは失礼。何やらお取込中だったかな?」
「・・・・・ルシウス・・・・・」
「・・・随分探した。お前は私の下よりスネイプの下にいる方が良いか?」
「・・・・・どういう事ですかなMr,マルフォイ・・・・・」
がスネイプの後ろのまわり、彼のローブを握り締めどこか助けを求めているような気がした。
今にも泣きそうな・・・落胆したような・・・そんな表情で。
そんな様子のにただ事ではないと思ったスネイプは、ルシウスの方を向き睨んだ。
スネイプのその眼少々が気に障ったのか、ルシウスは勝ち誇ったようにこう言った。
「・・・良い事を教えてやろうスネイプ。今のは私の女だ。昔のお前の女ではない。
私が話をつけ魔法省に私の秘書として置いてやっている。・・・そして・・・・・」
言葉を続けようとするルシウスに、先に杖を向けたのはスネイプで・・・
部屋の中にの小さな悲鳴が響いた・・・。
「・・・スネイプ、どういうつもりだ?」
「・・・貴方が見てるそのままですがね・・・悪いが、はもう貴方の下を離れた・・・
いい加減開放してやっては如何かな?」
ルシウスが、杖の蛇の部分に手を掛け、一瞬緊張が走った。
お互い本気を出せば、どちらかが死ぬまで続けるであろうから・・・。
ルシウスはそれを承知してか、杖を持ち直すとこう吐き捨てた。
「・・・惚れた弱みか?」
「・・・貴方こそ・・・に執着するのはその為なのでは・・・?」
「・・・ふん・・・まぁ良いだろう・・・」
また来る・・・とルシウスが部屋から去り、見えなくなるとスネイプは杖を懐にしまった。
後ろで、自分のローブを握り締め震えていたはずのが、一気に脱力したのか
へたりと床に座りこんだのが、見なくてもわかった。
振り返ると、泣いていた。
「・・・ごめ・・・んなさ・・・い・・・わた・・し・・・・・」
「・・・泣くな・・・気にする事など何も無い・・・」
「私には・・・あの人の傍は耐えられなかったの・・・」
そぅ・・・泣き続けるを、スネイプはきつく抱きしめ励ます事しかできなかった。
同時に、二度と手放さないと誓った・・・。
嗚呼・・・愛し愛されたぃ。
蝙蝠と蛇は蝶に特別な感情を抱きつつも・・・
蝶が愛したのは蝙蝠で・・・
愛される者は蝙蝠で・・・
蛇は、その不器用さ故に、歪んだ愛を蝶に向けることしか出来なかったのです・・・。
言い訳と後書き。
はて・・・意味不明なブツになってしまいました・・・。
キリサ様に捧げる7878踏んじゃったので逆リク夢で御座います。←?
教授vs殿下と言うことだったのですが・・・バトってない!!?
ごごごごご・・・ごめんなさい(滝汗)
ちなみに・・・
蝙蝠と蛇と蝶・・・どれが誰だかは大丈夫ですよ・・・ね・・・?(滝汗)
Olieve Cafeteriaの悠樹様から素敵な教授夢をいただきました!!
当サイトで7878番を踏んでいただき、逆リク!!
もう!ありがとうございます!!
しかも続編まで!!1万打破記念で頂いたのですが
もう!鼻血もの・・・(下品)大切にさせていただきます!!