先生、最後くらいやさしくしてよ!
私、もう卒業なのよ!?
偏屈教授と夢見る私。
私、ホグワーツの7年生。名前は・。
本日ですべての授業を終了します。もうじき卒業だから。
「・・・それでは、これで授業を終了とする。
7年間学んだことを発揮できぬなどという間抜けな事がないよう復習を怠るな。」
7年間、ホグワーツで過ごしてきた。最後の授業は魔法薬学だった・・・。
思えば7年間、スネイプ先生を追いかけていた。いつもいつも邪険にされていたけど、毎日楽しかった。
「・・・Miss,はこの後残るように・・・。」
皆が、がやがやと地下牢を後にしていく。なんの未練もないかのように。
・・・いや、未練なんてあるわけないのだが。
「・・・スネイプ先生、7年間ご迷惑をおかけしました。」
「まったくだよ、Miss,。お前にお陰で7年間、心休まる事が無かったぞ。」
「・・・すみませんでした。」
結局最後もこんな状態かと思うと、すごく虚しかった。
7年前、組み分けの時に目が合って以来、ずっと気になっていた貴方。
貴方の脳に私をインプットしたくて必死に魔法薬学を勉強した。
すべて、スネイプ先生に気に入られたかったから・・・。
「そこでだ、。お前に罰を与えよう。」
7年分の減点かな・・・と思った。もぅ、なんでもよかった。
結局、貴方の足元にも及ばなかったのだから。
「・・・なんでも受けます。処罰でもなんでも・・・。」
「Miss,、お前を9月から魔法薬学の助手として迎え入れよう。
無論、断る事は許さぬ。ダンブルドアからも許可をもらっている。」
「・・・なっ、なんでそんなに勝手な事を言うんですが・・・
私だって!・・・決める権利はあり・・・ます・・・。」
突然の事で嬉しさと矛盾さと悔しさが混ざって涙がでてきた。
俯いて、泣き顔を見せまいとしていたら、腕を引っ張られてスネイプ先生の胸へ倒れこんでしまった。
いや、抱きしめられた。
「は素直ではないな・・・。いや、それは私のほうか。
がいないと落ち着かないのだよ。責任を取ってもらおうではないか。」
・・・スネイプ先生は、本当にずるい人です。
けして愛してるとはっきり言ってはくれないのですね。
・・・でも、良しと致しましょう。
「先生?私本当は、貴方の事を愛していますよ。」
「・・・あぁ、知っている。」
「・・・自身過剰ですね・・・。」
―――――夢は、現実になったようです・・・。
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言い訳と後書き。
悠樹「キリサさまに捧げます。教授夢でございます。」
スネイプ「おい、貴様・・・。」
悠樹「なんでしょう。」
スネイプ「・・・これが人様に捧げるドリームとやらか?この程度で・・・減点だ。」
悠樹「勘弁してくれよ・・・」
スネイプ「貴様より50点減点とする。」
悠樹「職権乱用だ〜〜〜〜っ横暴教師め〜〜〜!!!!」
スネイプ「もう50点減点だ。・・・すまなかったなMiss,キリサ。馬鹿は始末しておこう」
悠樹「・・・(涙)」