お城のような大きな家の一室に2つの影が映った。
チ・ヨ・コ・レ・イ・ト (ルシウスの場合)
不機嫌な表情で椅子に座る男。
それがこの家の主人であるルシウス・マルフォイだった。
「、出せ。」
「嫌です。」
時間はもう夜中を過ぎた頃。
場所は書斎。
夜中も遅いというのにこの家のメイドであるはルシウス呼び出されたのであった。
「出せと言っている!」
「嫌です!」
頑なに拒むにルシウスの頬が引き攣る。
はグッと自分のスカートを握り締めキッとルシウスを睨みつけた。
「主人にそんな目つきをして良いと思っているのか?」
「ルシウス様は無いもの強請りです!」
「フン。」
鼻で笑いルシウスは椅子から立ち上がるとに近寄る。
は怖くなったのか一歩後ろに下がった。
「お前は主人に逆らう気か?」
「・・・・」
無言で下唇を噛み締めるの体を引き寄せ
ルシウスは顎に手をかける。
そして今にも触れそうなくらいにの唇に己の唇を寄せると
フゥッと息をかけるように囁いた。
「私は気が短い。早くしないとどうなるか解からんぞ。」
「!!!???」
カッとの顔が赤く染まり、ワタワタとし始める。
だが、ルシウスに顎をつかまれている所為か逃げるわけにも行かず
はおずおずとポケットから取り出した。
その様子を見てルシウスがから手を離し、椅子に座りなおす。
「早くよこせ。」
「・・・・・奥様にも貰ったくせに・・・・・」
「・・・・・・・・」
急かすように名前を呼ぶルシウスのもとへはのろのろと近付き
ポケットから取り出したものを渡した。
その瞬間、ルシウスの顔が少し驚いた表情になる。
「これは・・・・なんだ?」
「・・・・一応チョコです。」
の渡したものはチョコだったのだが、
失敗したのかあまりにも変わった形になっていた。
そして硬くカチカチになっていた。
(きっと生クリームを入れるのをわすれたのだろう;)
シュンとしたを見て少し笑い、
ルシウスはチョコを少し齧った。
「少し硬いが・・・美味い。」
その一言にパッとの表情が明るくなった。
「本当ですか?!」
「あぁ・・・食べてみるか?」
「え?」
グッと手をひかれ勢いでルシウスの体になだれ込む。
ルシウスはそんなを自分の膝に据わらせると
チョコを手で掴みの口にポンッと入れた。
「モゴッ・・・」
「美味いだろう?」
としては突然ルシウスの顔が身近にあることで
胸がいっぱいになり味どころではなかった。
「・・・・?どうした?」
「おおオオおおオオおおいい美味しいです!」
挙動不審気味にそう答えるをルシウスは目を細めて見ると
の腰に手を回し愛しそうに抱きしめた。
ルシウスの銀色の長い髪がの体にパラパラとかかる。
は手を伸ばしてその髪を掴むとそっと自分の唇をよせた。
その様子が嬉しかったのかルシウスがの瞼に唇を落とす。
「ルルルルルッ、ルシウス様?!」
やっと自分の状況に気付いたのかが又オロオロし始める。
は今ルシウスに抱っこされている形で椅子に座っているのだ。
そんなにルシウスが真剣な顔する、
「もしお前が私から離れようとしたなら・・・。」
「はい。」
「私はお前を殺す。」
「・・・・」
「其れほどまで私はお前を愛してる。」
「私はルシウス様から離れません。」
ジッとルシウスの眼を見つめが即答する。
「わたしもルシウス様を愛しています。」
少し頬を染めそう言うにルシウスは満足そうに微笑むと
の耳元に唇を寄せた。
くすぐったそうに笑うの耳元でゆっくりと囁く。
「いつまでも私の傍にいてくれ。」
はその言葉にコクリと頷き自分からルシウスに抱きつく。
「ルシウス様が望もうと望むまいとわたしは貴方の傍を離れません。」
「奥様に何を言われても構いません。いつまでも貴方の傍に。」
「ルシウス様が私の全てです。」
その言葉にルシウスはふっと息を吐いた。
「お前は私の欲しい言葉をいつもくれるな。」
「そしてだんだんと魅力的になっていく。」
はにっこり微笑み「ルシウス様の教育の賜物ですv」と言うと
ポンッとルシウスの膝から飛び降りた。
「もう遅いので、今日はこの辺で失礼いたします。
ルシウス様?はやく御休みにならないと明日が辛いですよ?
それでは!おやすみなさいませ!!」
シュタッと敬礼をし、ご機嫌で書斎を出て行くをルシウスは見送って溜息をついた。
「・・・・・・楽しみは又にしておくか。」
その日は良い夢をみれたらしく次の日の朝ご機嫌で仕事をし、
一方ルシウスは少し疲れたような表情で朝食についたとさ。
全ては奥さんの知らないことであった。
あとがき
ルシウス夢、短編は初めてですよ!
なんか砂吐きながら書きました。
ヒロインはまだ10代で少し幼いんです。
只今良い女にむけて成長中です。はい。
なんかルシウス様が似非ってますが御気になさらぬように・・・・
レイアさん!リクエストどうもありがとうございますv
いつかルシウス閣下について熱く語りましょうね!
くっは〜読ませてもらった時はもう!!
メイドになりてえ!とか本気で思ってしまったり!!ってあぶねえよ自分!!
「妄想族」様はキリサが毎日通っているすってきんぐな夢サイト様です。