30死












6日目・・・・・残された時間はあと一日・・・・・









































「死への道〜精神世界編〜」






























・・・お願いよお・・・・帰ってきて・・・・・」
・・・いつまで目を閉じているんだ!!」
「己に負けるでないぞ・・・・」


ナツキ・ハヤトそしての祖父はの冷たい顔や手を絶え間なく撫でた。

その姿にダンブルドア、マクゴナガルそしてスネイプの胸は痛んだ。










・・・・戻ってきてくれ・・・・
そしてまた


我輩に微笑んで・・・・






















































赤かった空が徐々に紫色に変わりはじめた。
初めてきたのにすぐ直感できる・・・・・

「辿り着いた・・・・・」


そこは自分の精神の最果ての地・・・・・
ここに自分を蝕んでいる呪いが巣食っているんだ・・・

は息を呑んで慎重に前に進んだ。

何もない荒れた大地にところどころ枯れ木が根をおろしている・・・・


ぼんやりと小さな家が見えてきた。
だけど歩いていくにつれ、その小さな家は古い大きな館だと認識する。館の前で足を止め、
おそるおそる見上げる。黒い気配が立ち込めていて体中が震えている・・・


怖い・・・・


は直感した。

ここに呪いがあるんだ・・・・・



ギィと木の扉が開いた。
まるでを誘っているように・・・・・
はギュッと両手でローブを握り締めゆっくりと館の中に入って行った。




















「ようこそ・・・・陰陽師の姫君よ・・・・我が名は・・・」




 










               ヴォルデモート



































とうとう朝日が昇った。

七日目。今日が目を覚まさなければ・・・・・は・・・・・

スネイプはここ一週間ほとんど眠れなかった。
授業も浮ついていたし、食事も喉を通さなかった。


「もう・・失いたくないのだ・・・・・」


もう・・・失いたくない・・・大切な者を・・・


スネイプはゆっくりと立ち上がり棚の奥に伏せて置かれていた
写真立てを取り出した。
そこには学生時代の自分とハヤト、ミカエル・・・そして数人の生徒が今の自分に手を振っていた。
ただ、昔の自分だけが腕を組み今の自分を見つめ返している。


「そうだ・・我輩が弱気になっては・・・は戻ってくる・・必ず・・・・・」




ドンドンドン!




誰かがスネイプの自室の扉を叩いた。
声の主はマクゴナガルだった。

「セブルス!!大変です!!ミス・が!!!」


スネイプは全身が凍りついた。























!!しっかりしてぇ!!!」
「くっ!!なんだ!これは!!セブルス!お前も止血魔法を!!」


の部屋に入ってきたスネイプは目の前の異様な光景に言葉を失った。
そこには全身に絶え間なく傷ができ、血を吹くとそれを止血する
ハヤト、ナツキ、の祖父そしてダンブルドアの姿があった。

スネイプとマクゴナガルも慌てて杖を取り出しに止血魔法を施す。

傷を塞いでいるのにまた新しくできる傷・・・・
嫌な過去を思い出す・・・そう、ミカエルの時だ・・・・

だがミカエルの時とは明らかに違っていた。
止血を施した所は塞がるのだが、また別の箇所が裂け血が噴きだす。



(くっ・・・に何が起こっているのだ!!)


大の大人6人で止血魔法を施すこと数時間・・・・・
ようやく全ての箇所の傷を塞ぎ安堵する6人・・・・・


















だが・・・・・・・




















「・・・・?・・・・・・・・!!」




時が過ぎた





は目を開けるどころかピクリとも動かない。
ナツキがの体を揺する。


「イヤだ・・・・嘘でしょ?ねえ・・・!目を覚ましなさい!!!!」


何も変わらない・・冷たいの手がだらんとベッドから滑り落ちる。


「そんな・・・こんなことって・・・・・・」

ナツキの声だけが部屋中に響いた。




















「いやああああああ!」




















窓から差し込む光だけが、ただただ暖かかった















暖かすぎるくらいだった















カランとスネイプの手から杖が力なく落ちた














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