ケナガイタチ






「大広間」











が大広間に着くと、ハリー・ロン・ハーマイオニーはテーブルについて待っていた。

ロンが「おーいァー」と手を振る。

ハーマイオニーの隣になだれ込むようにして座り、テーブルにつっ伏した。

「へ〜全速力で逃亡したっす・・・」

ロンが少し興奮気味に話しかけてくる。



!どこに行ってたんだよ!もう少し早く来ていれば面白いものが見れたんだぜ?」





「おもしろいもの?」





ロンがこんなに興奮するほど面白いものがあったのだろうか?

は目の前に座っているハリーに(何かあったの?)という視線を投げかけるがハリーもニコニコしている。

なんかなんかとっても気になるぞ〜!!





「えーなになに〜?」





ロンはよくぞ聞いてくれました!と言わんばかりの表情でこほん!咳払いをし話始めた。





何やら大広間が開く前、ドラコ・マルフォィと一悶着があったらしくハリーが背を向けた途端に

ドラコが攻撃してきてハリーが応戦しようとした瞬間に爆発音が響いたという。

怒鳴り声とともにムーディが現われ(ムーディと聞いて一瞬はの顔が強張ったが3人は気づかなかった)

その爆発音がムーディから発せられた魔法のものだとわかり、その魔法でドラコを白いケナガイタチに変えたのだという。

さらにケナガイタチに変えたドラコをボンボン跳ねさせ、それはそれはとてもすっきりとした気分だったとロンは語った。

は人を違う形に変えて、いたぶるなんて・・・と顔を歪めたがドラコのケナガイタチ姿を想像して

クスリと笑った。イタチになっても偉そうな態度とるのかな〜vvv





ビーフシチューをよそいながら聞いていたハーマイオニーが口をはさんだ。

「だけど、あんなことして・・・本当に怪我をさせていたかもしれないわ!

マクゴナル先生が止めてくださったからよかったものよ・・・」



「まーそうだねー」と相槌を打つにロンがパッチリと目を見開いた。



「2人とも!僕の生涯最良の時を台無しにしてくれたぜ!!」





ハーマイオニーは付き合えきれないという顔をしてまた怒涛の如く食べ始めた。

「胃イカレるぞ〜」と呆れた顔をしているにハリーがたずねてきた。





「そういえばさ、さっき[全速力で逃亡した]って言ってたけど何かあったの?」





そういうハリーの言葉にロンとハーマイオニーは顔を上げを見つめた。

は盛大な溜息をついて呟いた。







「えっと・・・とある人物。陰険教師Aとするね」





「あぁ・・・スネイプか」



ロンが呟いた。

は一瞬固まったが・・・







「よくわかったね;陰険教師Aがスネイプって。」





「そりゃあ、このホグワーツで[陰険]という名のつく教師はスネイプだけだからな〜なあ?」





とロンはハリーに同意を求める。ハリーは力強くうんうんと頷いている。

(さっすが!スネイプ先生!評判悪!)

は3人にスネイプと初めて会ったことから話した。

ホグワーツに入る前に下宿していた薬草店でスネイプに会ったこと。

の両親がスネイプと同じ学年で、両親から聞いていたスネイプ像をばっちしそのまんま

スネイプの前で言ったこと。



「なんて言ったの?」

ロンが目をキラキラさせて聞いてきた。

はスネイプが近くにいないことを確認し3人に顔を近づけるように促し小声で



「んーとたしか・・・[いやあ〜もうッ両親から散々言われたんですよ!”学生の頃から陰険・根暗の塊だったが

今はさらに拍車をかけているらしい!

奴の授業は地獄そのもの!イビリ・減点・罰則の嵐!

しかも自分の生徒にだけ贔屓をし他の生徒はごみ同然と扱う始末!

住処は地下牢奥の研究室で怪しげなホルマリンや本に囲まれてほくそ笑んでいる!まさにマゾ!変態!
]

みたいなことを本人の前にぶちかましたのさ・・・はははっはは・・・・」





3人はお腹を抱えながら笑い出しのでは少しムッとした。



「笑い事じゃないよ!今日だって図書室でうっかり[陰険教師]って言っちゃてさ!

処罰くらったんだから!!!」



必死に図書室でのできごとも語るが、3人にはかわいいが怒る姿は小さい子供がむくれるような顔にしか見えず、

さらにかわいさを増してさらに大きな声で笑った。

はいつまでたっても笑いやまない3人を口を尖らせて睨み、

ふんっとビーフシチューを口にした。

ハーマイオニーは肩で息をしながらの肩をポンポン叩いて





「あはっ・・・英雄よ!スネイプにそんなことがいえる生徒なんてあなただけよ!」





「明日のスネイプの授業が楽しみ〜!!!!」



ロンがヒーヒー笑う。は青ざめてバッと立ち上がった。





「明日!!??スネイプの授業明日なの!?」





ガバッとカバンから時間割を取り出す。





「・・・・・・・はう〜・・・・・」







今にも泣きそうなにハリーは「頑張って」と声を掛けた。













逆ハーってないし(殴)