はじめての授業と・・・













「初めての授業」















ホグワーツ最初の授業は薬草学だった。

も様々な薬草を育てたことがある。

ハーブなどの自然草からマンドレイクなどの危険種まで何十種類という物を扱ってきた。

そんなが目の前に置かれた植物をみて固まった。



「なんじゃらほい・・・・」





植物っていうか動物?

ドス黒くぶっといナメクジが直立しているような植物・・いや動物!

うねうねと動いてるよ・・・・なんかブツブツがついいててそこの中にあやっしー液体が・・・・





「うう・・・キモ・・・」





そう呟くにハリーも頷いた。





「ブボチューバー、腫れ草です。」





(ほほう・・腫れ草ブボッチューか・・)



肝っ玉母さんのような感じのスプラウト先生の説明を聞きながらはご丁寧に、

腫れ草にあだ名を付けた。付けなくていいです。

それからそれぞれブボ君のブツブツから膿を瓶に集める作業を行った。

ひどく石油臭がして鼻がよじれそうだったが、なんかおもしろい気分だった。

どうやらこの膿はニキビに効き目がいいらしい・・・・。





「この膿を50倍薄めて、ほおずきの身・柘榴の皮と調合したらシミやそばかすにも効くわね。」





そう呟やいてハーマイオニーをみると驚いた表情でを見つめ返している。

ハリーやロン、他の生徒も同じ表情で。



「素晴らしい!ミス・!そのとうりです。この膿は濃度を微妙に変えるだけで、

様々なものに効果を発揮します。ミス・の博識さにグリフィンドールに5点!」



少し興奮気味のスプラウト先生に得点を与えられ、は頬をほのかに赤くした。

ハリーやロン、ハーマイオニーは「やった!」とに小さくガッツポーズを向け、

も小さくガッツポーズをとりニッコリと笑った。

そのかわいらしい笑顔に3人がまた赤くなったのをは知らない。















「薬草学」が終わると城には戻らずにそのまま立ち入り禁止の森の近くの小屋へ向かった。

小屋っていってもなんかでかい・・・扉とか、外に置いてある桶とか・・

は口をぽかんと開けて立ち止まった。

小屋の前に2mはあるんじゃないかと思うほどの大きくがっしりした山男が!!

「ジャックと豆の木」の巨人役できそうだな・・・そう思っていると山男が話しかけてきた。



「おう!お前さんはこの前入ってきた転入生じゃねえか!?」





とても大きくて怖そうな人だと思ってたけど、話しかけてくるその声と表情はとても穏やかだ。

ハリーはに小さく

「ハグリッド。魔法生物飼育学の先生だよ!でも僕達の友だちさ!」

とウインクした。

はハリーの言葉に少しホッとしてハグリッドに前に歩み寄り、その大きな手をとってあいさつした。





「初めまして!です!よろしくです!!」





明るい笑顔で見上げてくるに、

ハグリッドは嬉しそうに微笑みの頭に大きな手を添えた。



「よろしくな!今日から[尻尾爆発スクリュート]の飼育だ!」









はい?







はもちろん3人も固まった。何が爆発デスカ?



「もう一回言って?」



怪訝そうにロンが聞いた。

ハグリッドが指差した箱を覗き込むと・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヴ・・・・

なにやらヌメヌメした殻なし伊勢海老っていうのか、ザリガニっていうのか・・なんていうか・・

頭らしい物が見当たらない上に、ありえない所から脚がはえまくってオリマスデス・・・・

おまけに凄い腐敗臭・・・

こんな物に顔があってなおかつ目なんか合ったら・・・・・そう思うとは顔がわからなくて少しほっとした。

しかもしかも尻尾?らしきものからなんかパンパンいってるし・・・

まさかとは思うがまさかまさか!コレを飼育するんかい!!??





「いま孵ったばっかしだ!おまえら運がいいぞ!自分達で育てられるんだからな!!」





うう・・・・4人は一瞬にして青ざめた。・・・コレを育てる!?













「なぜわれわれがそれを育てなきゃならないのですかね?」







聞き覚えのある声がして振り返ると、ホグワーツ特急で会ったドラコ・マルフォィが

スリザリンと共に到着していた。ドラコの両脇にはあのデカぶつ2人組が腕を組んでにやついている・・。

ハリー達ががドラコを睨みつける様を見てはハリー達とドラコはとてつもなく仲が悪いのだと感じた。

ハリーから滲み出るオーラが一瞬にして変わったからだ。

ハグリッドを問い詰めるドラコにちょっと不満感を感じ、ドラコの前に歩み出る。



「ちょっと、・・」



ハーマイオニーが止めるのを聞かず、ドラコの前に立つ。

ドラコの周りに纏わりついていた冷たい空気が一瞬緩んだ。





「?なんだ、?」





優しく話すドラコに三人が絶句した!

ハーマイオニーの目がキラッと光る。

は少し困った顔をして



「あのね・・ドラコ?そんな言い方先生に失礼だよ・・

まだ授業始まってもいないのにさ・・・何かに役立つかもしれないじゃない・・」















ドキ−ン!!










目を少し潤ませ、首を傾げながら訴えてくる姿にドラコはおろか!

クラッブ・ゴイル他のスリザリン生は固まった。スリザリンだけではない!

止めようとした3人をはじめ、グリフィンドール生までもが顔を赤くして固まったのである。

・・・・ハグリッドさえも・・・




「ね?ドラコ?」





顔を覗きこんでくるにさらに顔を赤くさせたドラコはどもりながら



「あっ・・・ああ。悪かったな





そんな普段なら絶対見ることができないようなドラコの姿に、ハーマイオニーはにっこりと

ドス黒い微笑みを浮かべた。



それからの授業は何も問題なく進・・・・ではなかった。

ドラコとハーマイオニーがネチネチと言い争いをするし(凄いハーマイオニーが怖かったんだけど・・;)

尻尾爆発スクリュートは爆発かますは針で刺してくるはで気が抜けず。

授業が終わる頃にはなんだか凄い疲労感を覚えた。










昼食をとろうと4人が城に向かうのを見ている人物が一人・・・



















・・どうやら君は僕を本気にさせたようだ」



ドラコはにやりと笑った。











ドラコ本気宣言(笑)