「ほう、完璧だな」
「へへーありがとうございます〜vv」
「ん〜セブルス、何の肩に手を回しているのかなぁ?」
+妹+
今は魔法薬学の時間。
完成した薬を担当教師のスネイプに見せる。
スネイプがの薬の完璧さを絶賛する。
とまあ、ここまではいいとして・・・
「何をしている貴様」
スネイプは不機嫌に眉間の皺を寄せ、背後にたった自分と同い年の男を睨みつけた。
睨みつけられた男はにっこりと微笑み、の肩に置かれたスネイプの手を振り払う。
一瞬にして魔法薬学教室内が凍りついた。生徒達は真っ青になりながら大の大人の睨み合いを見守る。
「何をする。というかなぜ貴様がここにいる、ルーピン!」
スネイプは噛み付くようにルーピンと呼ばれた男を怒鳴りつけた。
リーマス・J・ルーピン
それがこの男の名だ。ルーピンはスネイプとは学生時代寮は違ったが同期生で、また同じ教師同士。
「ん〜僕の大切な妹にウイルスがつかないためさ♪」
ルーピンはまたにっこりと微笑むと、目の前にいたを抱き締めた。
「うわっお・・お兄ちゃん!?」
試験管を手にしていたが驚いて声をあげた。
はリーマスの年が離れた妹。
リーマスと同じ鳶色の髪、透き通りようなヘーゼルナッツ色のかわいらしい瞳。
ゆるやかにウェーブがかった長い髪をアップにして・・
「ウイルスとは我輩のことかね・・」怒りを露にするスネイプに「他に誰が?」と黒い笑みを浮かべるリーマス。
は小さく溜め息をついてリーマスの腕をほどいた。
「もうお兄ちゃん、授業の邪魔だよ?」
そう少しリーマスを睨み上げる。
リーマスはちょっとショックを受けたようにの肩に手を置いて。
「だってだって、大事なに何かあったら〜兄さん・・」
瞳を少し潤ませての顔を覗き込む。
はくすっと笑ってリーマスの頭を撫でた。
「授業妨害。持ち授業放棄。はよ出てけ」
「スネイプ先生!」
「何かね?」
昼休みの廊下ではスネイプを呼びとめた。
いつもは眉間に皺を寄せ不機嫌そうな表情が、一瞬にして優しい表情になる。
じつはスネイプとは年は離れてはいるがホグワーツ公認の恋人同士。
はスネイプがもっとも目の敵にしているグリフィンドール生・・・・
最初は多くの生徒にショックを与えたが、今では誰もが羨む一押しのカップルだった。
たった一人を除いて・・・・
「あ〜いたいたvvv!〜会いたかったぁ〜vvv」
スネイプとが楽しく会話をしていると必ず現われる兄・リーマス。
今日もスーッと音もなくの背後から現われた。
目を細めながら、まるで犬がご主人にじゃれるようにに抱きつく。
それを見て一気に不機嫌になるスネイプ・・・
「あのねあのね!新商品のチョコレートと紅茶が手に入ったんだv
さっvお茶しようvvvv」
そういってリーマスはの肩に手を回し、自室へ向かおうとする。
が
「待たんか」
不機嫌度マックスなスネイプの声がリーマスに突き刺さった。
ゆっくりと振り返るリーマス。
それはそれは黒い笑みで・・・・・;
「なんだ・・いたのかい?セブルスv気づかなかったよ」
「ほぉ・・・そうくるか・・は今我輩に授業で解からぬところを聞きに来たのだ。
邪魔しないでいただこうか」
「そうなの?安心してよv僕が教えるからv」
「ぬかせ!貴様、魔法薬学は最低の成績だったであろうが」
そんな2人の睨み合いに、はやれやれと深い溜息をこぼす。
「いやだなあ〜大丈夫だってv」
「大丈夫なわけがあるか!貴様、何回教室内を火事にした!!」
「う〜ん・・・4回くらいかな?」
「1ケ月にな」
「あの・・・スネイプ先生・・・」
が申し訳なさそうに口を挟む。
凄まじい形相でリーマスを睨みつけていたスネイプだが、に名前を呼ばれ一気に優しい表情で
に振り返る。そんなスネイプの行動に黒い笑みを浮かべるリーマス。
「あぁ・・悪いな、。たしかこの間のレポートについてだったかね?」
「あ・・うん・・v」
「へぇ・・・・・・」
「あら、元気がないわね?」
「うん・・実はさぁ・・・・」
グリフィンドールの自室で深い溜息をつくに、読書をしていたハーマイオニーがそっと顔を上げた。
はハーマイオニーに自分の兄、リーマスのことを話した。
スネイプといるといつも兄が邪魔するし、スネイプと兄はいつ杖を持ち出すかわからない状態だし・・と
はハーマイオニーに泣きついた。
ハーマイオニーは苦笑いをして、うーんと軽く唸った。
「ルーピン先生はほんとっ溺愛だからね〜v」
「うぅ・・でもでも困るのよう!!」
「スネイプ先生vvあのねっ今日先生のためにおいしい・・・・」
「うわーvvvv僕に新しいお茶缶買ってくれたの?vvv」
「また、貴様か!」
そんな日が続いたある日。
「」
就寝前の寮の自室の窓を誰かが叩いた。
不思議そうに窓を開ければそこには箒に乗ったスネイプがいた。
「先生?どうしたの?」
「これから薬草を採りにいくのだが・・一緒にどうかね?」
「このごろ2人の時間がとれないしな」と付け加えるスネイプにはパーっと
表情を明るくする。
「あらあらvいいのかしら?教師が外出禁止時間に生徒を連れ出してv」
「あう〜ハーマイオニー・・・」
同室のハーマイオニーがにっこりと腕を組んでいた。
スネイプは一瞬眉を顰め、小さく舌打ちをする。
だが、次の瞬間ハーマイオニーはにマントとマフラーをかけた。
「え?え?ハーマイオニー?」
「外は冷えるわv防寒はしっかりねv」
「うんv」
は嬉しそうに微笑むと、スネイプの後ろに跨った。
それからとスネイプは度々こっそり城を抜け出して
2人静かなデートをしていることを兄・リーマスは知らない・・・・・
8160番様に捧げる教授夢。
ヒロインはリーマスの妹でことあるごとに
2人の邪魔をするという・・・・
邪魔はしてますが・・・2人がいちゃついてないです。(死)
UPが大幅に遅れて申しわけありません!!
このドリームは様のみお持ち帰りできます。