「またんか!ミス・!!!」
「いやでーす!!」
俊敏・狡猾・・・・・
これが我がスリザリンを語るにふさわしい言葉。
我がスリザリンでは問題児など出させん・・・あのポッター共のような・・な
我がスリザリンに弱音などありえん。いつでも気高く振舞うのだ
俊敏・狡猾・・・・それが我らがスリザリン
なのだが・・・・・
「っく・・・いい加減にせんか!!」
「むー!先生が追いかけるのやめたら止まりますよー!」
ここに・・問題児が一人・・・・
・
我がスリザリンの生徒にして監督生・・・
その容貌・仕草はスリザリンのみならず他寮の生徒まで魅了する
明るく、素直。そして天使のような微笑みで優しく接する・・・
そう・・まるでスリザリンに似つかわしくない・・・・・・
それなのに我輩は・という人物がどうしても
気になり・・とうとう監督生にまで指名した。
それなのに!
「!昼までに我輩のところへ報告しに来るように言っただろうが!」
「だってー!お昼ごはんおいしくて、つい忘れちゃったんですってば〜!」
はこんなふうにたびたび監督生の任務をさらりと忘れる。
今日で5回目だろうか?
いい加減、しっかりするよう小言を言おうとしたのだが、
我輩が口を開いた瞬間、は逃亡したのだ。
反射的に追いかけている自分が情けない・・・
しかし・・・いつまでもこんな追いかけっこに付き合っている暇はない。
ザッと立ち止まり、杖を取り出す
「アクシオ!!」
「えっ!うわっ」
バフッ
「さて・・・・ミス・・・・・・・・」
「はう〜・・・捕まっちゃいました・・・ダメですよ・・私に監督生なんて・・・」
「?・・・なぜ?」
「・・・・・だってだって・・・私全然スリザリンらしくないし・・めんどくさいの嫌いだし」
我輩に抱きしめられたままの状態では頬を膨らます。
悲しそうな表情に我輩の表情も一瞬曇る・・・・
が
「なーんて思ってみたりしてv」
そうスルリといとも簡単に我輩の腕からが抜け出す。
「なっ・・・・!」
「へっへーん!どうだ!簡単には捕まりませんよ!!」
にっこり笑って、タタッと軽い足音をたて走っていく
俊敏・・・・間違いない・・・
「それに!スリザリン監督生!意外と楽しいですからねv
スネイプ先生を振り向かせる絶好のチャンスっすよ!」
狡猾・・・・・間違いなくスリザリンだな・・・お前は
「アクシオ!!」
「ちょっ!またぁ!?」
バフッ
「うー・・・って!何!?これー!!」
「対用捕獲ロープ。無論魔法をかけておる」
「っきー!取れない〜!!」
「さて・・・・・・・追いかけっこも楽しんだだろ。そろそろ寮に戻り、昼の報告をしてもらおう」
「・・あう〜・・・もっと遊びたいのにい・・・・」
「わかったわかった。貴様の報告が済んでからな」
「うん!じゃあ!カルタ!!」
「あれは好かんのだがな・・・・・」
そして我がスリザリンの監督生にして、我が愛しの姫君を抱きかかえ寮へと戻る。
俊敏・狡猾・・・スリザリン
問題児などもってのほか
だが
こんなかわいらしい問題児なら・・いつでも傍に置いておきたいものだ
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寝ぼけまなこで書くもんじゃないっすね・・・