いやあああああぁぁぁぁぁっ!!!
「救世主は我輩なお方でした・・」
「ミス・v何を恥ずかしがっているのですvvv」
「恥ずかしがってません!(怒)」
「ならなぜ逃げるのですかvv」
あんたが追いかけてくるからだぁっ!!!(マジギレ)
はホグワーツ内をマッハで走っていた。そう、ロックハートから逃れるために!!
「私はただ貴女と優雅なティータイムを楽しみたいだけですよvv」
ロックハートが就任してからの”嗚呼・・楽しき!ホグワーツ魔法学校よ”な生活は脆くも崩れ去った。
ことあるごとにロックハートがに絡んでくるのである。
最初はも話しかけられればちゃんと答えていた・・・・
がっ!
授業が終わる度、待ち伏せしてるのかと思うほど教室の前で待ってるし(あんたの授業はどした!)
朝・昼・晩の食事の時はなぜか教員席ではなく、の隣で食事をし!
放課後は必ずがどこにいても、お茶をしようと現れる・・・・・
こんな生活が続けば、いくら温厚なさんだってぶち切れさあvv
(くっ・・にしてもロックハートめ!なんて体力なの!もうっしつこすぎっ)
とロックハートの追いかけっこはかれこれ30分はたっているー
(えーん!助けてぇっ!ハリー!ロン!フレッド・ジョージ!!!)
なぜここにハーマイオニーが挙げられないのかというと、彼女はバリッバリ!のロックハートファンだから。
彼女はロックハートとお茶するためなら、親友のを捕獲しロックハートに捧げるであろう・・・・
「・・・なんか、っすっごい腹がたってきた・・・・」
いつもならハリー達がなんとか逃がしてくれるのだが、今回・・一人図書室からの帰りに遭遇してしまったのである。
「もーついてない〜〜〜(泣)」
だんだん、泣きモードになる。
(誰か!助けてぇっ!!)
ぼすっ
曲がり角、曲がったら何かにブツカリマシタvv
しかも、何やら薬品の匂いがいたします★
おそるおそる顔を上げると
ひいいいいいいぃぃぃぃぃ!!!
一難去ってないのにまた一難!!!
がぶつかったのは・・・ななんと!!
学校一嫌われているであろう(かなり失礼だぞちゃん)、魔法薬学の陰湿教師・・・・
「・・・ッスッスネイプ先生!!!!」
スネイプはスットンキョな声を挙げるをニヤリと見下ろすと
「校内はグランドではないのだがね、ミス・」
と静かに、でも重々しい空気を纏い言った。
(うぅ・・・よりによってスネイプ先生にぶつかるなんて・・・やっぱり減点よね・・・)
「校内を走るとはなんたることか・・・」
(あぁ・・来る来る・・50点はいくのかな・・・)
「グリフィンドールから2・・・」
「追いつきましたよvvミス・vvvv」
あああぁぁぁ・・・・(泣)
おそるおそる、振り向くとそこには・・爽やかハッスル!じゃあなく、
「ふふっ僕の胸に飛び込んでおいで〜vv」な
甘いオーラを放出しているロックハートが立っていた。
前方にはロックハートが現れたことで、不機嫌度マックス・・・
「消えろ!目障りだ!」オーラをロックハートにビーム放出しているスネイプが・・・・・・。
は恐怖にかられカタカタと振るえ、涙がぽろぽろ溢れ出てきた。
そんなの姿に気づいたのはなんとスネイプだった。
(そういえば、ロックハートめよくにくっついておったな)
スネイプは一瞬思い出したような表情をすると、の肩に手をおいた
「ミス・・・・放課後すぐに我輩の研究室に来るようにと言ったはずだが?」
さっきの重々しい空気から、優しい口調で話しかけるスネイプには一瞬固まった。
先生・・・誰ですか?・・・・
「えっスネイプ先生っわっ私・・・」
(呼ばれてなんていないよぉぉっ!!)
あたわたするをグイッと自分の方に引き寄せると、スネイプはロックハートに
「なにか・・に急用でも?」
と鋭い視線を浴びせた。
ロックハートは一瞬「ちっ」と舌打ちしたが、すぐ笑顔で
「いえいえ、ミス・と愛について語ろうと思いましてねvv
しかし今日は先約がいたようなのでまたの機会にしましょう!それではまたミス・vv」
ロックハートが消えてホッとしたのもつかの間ー
「ミス・。ついてきなさい。」
スネイプの冷たい声が・・・・・・
重い足取りではスネイプの地下の研究室に連れてこられた。
(スネイプ先生の研究室って初めて来たよ〜〜やっぱり研究室ってぐらいだから
ホルマリンとか危ない薬品がたくさんあるのかな・・えーん!怖いよ〜〜〜!!)
「入りなさい」
「はっはい!失礼します!!」
スネイプの部屋に入るとは目を丸くした。
16畳程ある部屋の奥には大きな楕円形の形をした机と、壁に食い込むようにある
本棚には大きさと種類によって分けられたたくさんの本。
そして中央に二対の二人掛けソファとその真ん中に大理石のテーブルが置いてある・・・・だけ
がボケーッとつったていると、怪訝そうにスネイプが
「どうしたのかね?」
と聞いてきた。
「あっいえっ・・研究室ってぐらいですから、不気味なホルマリンとかあやっしー薬ばかりなのかなと・・・思ってたんですけど・・・」
アハハと空笑いするにスネイプは不機嫌そうに眉間の皺寄せた。
「まあ、いい。座りなさい。・・・・・・研究室は隣の部屋だ」
「あっやっぱりあるんですか;」
沈黙・・・・・・・(汗)
「あっあのっ先生!」はおそるおそる話した。
「なんだ」
(ひぃ〜!怖いよ〜!でもちゃんとお礼しなきゃ・・)
「さっきはどうも・・・助けてくれてどうもありがとうございました・・!」
必死に話すの姿を見てスネイプは一瞬優しい顔をした・・が、すぐいつもの意地の悪い笑みで
「ふん。あれからまた騒がしく追いかけっこされては困るからな」
と冷たく言い放った。
(はう〜やっぱりそう来ると思ったさ〜)
しゅんと下を向くにスネイプはぱちんと指を鳴らし、
「時に・・・紅茶は好きかね?」と聞いてきた。
「えっ?」と顔を上げるといつの間にか何もなかった大理石のテーブルの上に
おいしそうな紅茶とお菓子がセットされていた。
「うわ・・・おいしそう・・・」思わずこぼれた言葉にスネイプは優しく目を細め
「もう少しここにいるといいだろう・・・奴にまた捕まるだろうしな・・・」
そして3時間後、はスネイプと楽しくお茶会をして自分の寮に戻りましたとさ
(スネイプ先生って実は優しいのかも・・・)
でも、廊下を走ったとしてしっかり20点減点されマシタ;
そして次の日の放課後、大広間でスネイプがロックハートをふっ飛ばし、友人と手を取り合いながら喜んでいるを
優しい眼差しで見てたとか・・・・・・・・・・・
100のお題の第一号です。ロックハートと書いてあったのを見た時点で内容決定しました。
んーっと恋したとかそんなのはナッシング!ただ少しちゃんのことを気の毒だと思ったのですよ!スネイプ先生は!
ほらしっかりちゃっかり減点もされてますしね★