「おはようございますうう・・・」
「おう!おはよう春菜!!って、、お前大丈夫か?なんか、、ものすごくお疲れオーラを感じるんだけど」
「・・・・だって昨日寝れなかったんだもん・・・。気になって」
「そうか・・・。乙女心は複雑ってやつだなあ」
「・・・。あれ?右京さんは・・?まだ来てないなんて珍しいなあ・・」
「右京さんならとっくに来てどっか出掛けてったぞ」
「え?そうなんですか?もしかして事件?!」
「いや、そういうのは連絡受けてないけど・・・。なんか見つけたのかもな。右京さん」
「そうですか・・。」
さっきまで恋愛してます〜〜って顔だったのにもうすっかり刑事の顔になってら・・。
フっとこっそり笑って少し冷えてしまったコーヒーを飲んだ。
右京さんのいないまま午前中を書類整理して終え少し早めの昼食をとった頃右京さんが帰ってきた。
「あ、右京さんおかえりなさい」
「ああ、亀山くん。午前中は開けてしまって申し訳ありませんでしたねえ」
「いえいえ。課長のくれる書類整理ばっかやってましたよ。それよりなんかあったんですか?」
「いえ。ちょっと調べたいことがあっただけですから」
「そうすか」
「さんはどちらに?」
「ああ、なら飯食った後、「ちょっと外の空気を〜」なんて言ってどっかいっちゃいました。呼び戻しましょうか?」
「いいえ。大丈夫です。それより亀山君こないだの東村山の事件のことなのですが・・・。」
「例のストーカーのやつですね。」
「ええ。それで・・・・」
と、俺は事件の再検証に入りのことをすっかり忘れてしまった。
「亀山君。今何時ですか?」
「え?・・っと、三時十五分です・・・・ね」
「遅いと思いませんか?」
「思いますよねバリバリ。・・・たっくのやつどこまでいったんだよ」
「・・・少し心配ですね」
「ちょっと俺探してきます!!・・・右京さんはどうしますか?」
「僕はこの書面を書き上げてしまいたいので・・・。」
「そうすか。もうのじゃじゃ馬っぷりには困りますよねえ」
そういうと右京さんはええまったくです。なんて言いそうな、微笑しながら紅茶を傾けた。
、ホントに駄目かもなあ・・・。右京さん気にしてないよこりゃ。
少しため息をつきながら俺は生活安全課を出た。
「っていうかどこにいんだよ〜〜〜〜!!!!!!」
探すっと言ったものの、何度携帯かけても繋がらないし何より本庁から出てしまっている可能性もある。
もしそうなら見つけ出すのは一苦労だ。
「もしかしてなんかに巻き込まれてんじゃ・・・」
先ほどまで扱っていたストーカー事件を思い出す。
いくら警察官言えど、は女性だ。差別するわけではないが女の力なんてたかが知れている。
段持ちだからとて隙を見せたら・・・・。
「・・・やめやめ!!!!!!!!んなことないって!!!!!!」
ぶんぶん頭を振って俺はまだ探していない階へ足を向けた。
「特命係の亀山あああ〜〜〜〜!!!!!」
「・・・でたよ。うるっさいのが!!!このくそ忙しいときにくんじゃねえよ!!!!」
「てめえが来たんだろうが!!!!!!」
気がつけば確かにここは捜査一課が存在する階だ。確かに俺が来たってことになんのか・・・。
「って・・そんなコトはどーでもいいんだよ!!!!!!どけ。俺は忙しいんだ」
「はっ!!!!なーーにが忙しいんだよ!!!!!!どーせまたくだらないことしてんだろ特命係さんは」
「うっせえなあっもう!探してんだよ!!!!」
「・・・さんがどうかしたのか?」
いきなり声がマジモードになってるんですけど。
「なんだよ。お前気になんのかよ。」
「・・・るせえ」
「マジで!?マジか?!そうか〜〜〜お前に気があんのか〜〜」
「うるせええ!!!!!言うんじゃねえよ!!!」
「どうしようかなあ・・・。ねえ〜〜〜伊丹さあん?」
「うるせえ!!!!黙れ!!!馬鹿亀!!!!」
「何?そんなこと言っちゃって言いわけ?」
「・・・・!!!!うるせえうるせえうるせえ!!!とにかく!!!俺がさんを見つけ出す!!!
てめえは大人しくすっこんでろ!!!!」
「へいへい」
そうなのか・・・伊丹がねえ・・。
のタイプだっけ伊丹系は?・・・ま、いっか。
これで捜索隊が一人から二名になった!!!ちゃららちゃっちゃっちゃ〜〜ん♪
って、こんなことしてる場合じゃあねえ。早く見つけださねえとの身がアブねえ(笑)
俺は伊丹とはもちろん別行動で(当たり前だろ)階段を駆け上がると、ここは大会議室がある階か・・・。
事件が無いとめちゃめちゃ静かだなココ。一瞬ビビったぜ静かすぎて・・・。
さーんいますかーー?
誰も居ない通路を進み角を曲がると窓から差し込む光が暖かく廊下を包んでいた。
「おお〜〜暖かいねえ。こりゃサボるのに最適・・・もしかしたらこの辺にいるかもな・・・」
そうなんとなく思いながらさらに陽だまりの中を進んでいくと
いた。
コーナーに設置されているベンチに座り、壁にもたれ陽だまりの中彼女は眠っていた。
かなり熟睡している。・・・そういや朝から疲れた顔してたよなあ・・・。
無防備な彼女の寝顔はとても警察官とは思えない。
「・・・これは伊丹だけじゃないな。こいつに惚れてるの」
透き通りそうな白い肌。
少し高揚した温かみのある頬。
唇は紅く瑞々しく果実のようだ。
白雪姫。
そんな言葉が頭に浮かんだ。
「って・・・いうかお前こんなとこで寝てたら風邪引くぞ。・・・?」
今更ながらがなにかをかけているのに気がついた。
春菜の物かと思ったが、違う。男物だ。
しかもこれ見たことがある。
「右京さん・・?」
が気持ちよさそうに包まれているのは間違いなく右京さんのロングコート。
毎朝見てんだから間違いない。この普通と違うのは英国製だかなんとか言っていたような気がする。
「・・・・てかこれって・・・・。」
右京さんもあんなこと言いながら探してたってことか?
しかも見つけた。
そんで、起こさないでわざわざ自分のコートまでかけて・・・・。
「・・・。お前だいじょぶかもな・・」
そう言っての隣に腰掛けタバコに火をつけ吐き出す。
隣の眠り姫は一向に起きる素振りはない。
このタバコを吸い終わったら戻ろうか。なあ、?
タイトルはどっちかってーと伊丹んに適用されそうだ(え?)
やったー!!伊丹さーんの登場!!何気に逆ハッてますか!?
へへー続きを楽しみにしていますね!!