“フンフン フーン フンフン♪”
朝から元気の良い鼻歌が聞こえてくる。
音源は特命係の一角。
書類にペンを走らせながらノリノリなのは、特命係・新人の。
それを、同じく特命係の杉下と亀山は遠巻きに眺めている。
「うっ、右京さん・・・アレ、何とかして下さいヨ。
朝からズットぢゃないっすか!」
「僕もなんとかしたいのですが、あんなに気持ち良さ気なさんを注意するのは・・・」
特命係の、というか生活安全部のお姫様には、流石の杉下も敵わないようで注意するのを躊躇っている。
しかし朝から昼時の今までずっと、延々と止む事のない不思議なメロディーに、2人の頭まで毒されそうなのだ。
「ぬぉ〜〜! 俺の頭ん中でも、先からあのフレーズが回ってるんっすよ。
しかも聞いた事がある上、それが分かんないんで気持ち悪いんっす!」
「そうですねぇ。 僕も聞いた事があるような・・・」
「ここまで、ここまで出てるんですが、こっから出てこないんっす!!」
“うが〜〜”と、喉を押さえて悶える亀山。
喉下まで出ていても、口からは出てこない。
細かな骨が引っ掛かっているようで、気持ち悪くて仕方ないようだ。
「特命係の亀山ぁ〜!」
いつもの恒例になってしまった伊丹の登場に、亀山のイラ×2は頂点に・・・達しなかった。
気持ち悪さに悶えていたせいで、伊丹の登場にも気付かったようだ。
「あっ、伊丹さん、お疲れ様です。 コーヒー淹れますね。」
「サンキュー!」
「いいえ〜。」
“フンフン フーン フンフン♪”
コーヒーを淹れながらも、の鼻歌は止まらない。
「あれっ? その歌・・・」
「あっ、伊丹さん、知ってます?」
伊丹の驚いた声に、は嬉しそうにほにゃりと笑う。
「知ってるも何も
「「カ○ヤーマの花げしき。と花ふぜい!」」
「「はい?」」
「もぉ〜、一昨日からこの曲が頭の中でグル×2してて!」
特命係に伊丹との笑い声が溢れ、その横でガックリと肩を落とす杉下と亀山の姿があった。
「「CM曲に半日振り回された僕(俺)達って一体・・・Ц」」
特命係のとある一日は、こうして過ぎていくのだ。
--------------------------------------------------------------------------------
☆ 始 末 書 ☆
えへっ/// ちょっとお馬鹿風味で書いてみました。
でも、このCMご存知の方いらっしゃるのでしょうか?
こんな物で宜しければ、お持ち帰り下さい。
これからも宜しくお願い致します m(_ _)m